「おしん」も入った新津温泉 Niitu Onsen

1月26日

私の足腰の不調を見かねて、日帰り温泉に行きましょう！と、誘ってもらいました。今私が調子悪いんですが、お互い腰に問題のある3人で行くこたになりました。ここのところしょっ中八十里越など下田の山歩きを一緒にしてる仲間です。あまり遠くへ行かず、午前中新潟市内で仕事がある人に合わせて近場でということになりました。そして新津の温泉巡りという事にしました。
先ず、今日ヒマな2人でその名もズバリ、新津温泉という所に行きました。新津と言えばみたいなベタな名前ですが、新津駅から徒歩10分の新津中心地にありながら、知る人ぞ知る超マイナーな湯です。石油臭いとか、一緒に行った家族が止めるというので一人で入ることになったとか、ネットでの評判がかなりのきわどさなんです。私たちは、外から見ていけそうなら入りましょうということになりました。ウッカリ、次の小路に入ったら狭い住宅地で行き止まり。Uターンしようとしてたらちょうど出てきたオバちゃんが、「温泉ですか？」なんて聞いてきます。ここはどうも温泉に行く人が迷い込む迷路のようです。実はこのおたくの真裏の民家が新津温泉だったんです。
客がいるかいないか程度の寂れた温泉かと思いきや、行ってみるとかなりの繁盛湯のようです。初めてだと言うと、受け付けのお婆ちゃんと近所のオバさん風の方が熱心に説明してくれます。中は意外と奥行きがあります。(左下)広々とした休憩室もありますが、温めるには時間かかりそうです。舞台の富士山が噴火してます。全体にレトロで昭和の雰囲気を漂わせています。(右下)

男湯の先客が3人いました。私たちが入ってから、入れ替わりがあるものの、3人ほど更に新しいお客さんが来ました。臭いは評判通りの石油臭さです。やや硫黄っぽい臭いも感じます。薄青い湯ですが濁りや油が浮いてる感じはありません。昔はもっと濃くもっと油っぽかったそうです。味は塩っぱさのある奇妙なものです。トータルの印象は、結構効能がありそうな雰囲気の湯です。事実、アトピーに効くのはここか北海道の豊富温泉だけだそうです。癌、皮膚病、神経痛、腰痛・・・・・と、猛烈な効能の名湯なのであーる。だからワザワザ家族のために、この臭い湯を汲んで行く方もいます。などと湯に浸かりながら常連さんと楽しくお話ができるのも、気さくないい感じの風呂です。ご近所に人気の名湯ですが、何と！あの世界的名ドラマ「おしん」の小林綾子さんも今年1月8日にご来湯された(右下)のだそうです。(勿論、女湯もあり隣りから複数のオバハンたちの賑やかな声も聞こえてきます。)
この湯は石油採掘中に温泉が出て始まったものなのですが、その大地の神秘を漂わす怪現象も併せ持っています。何と4ケ月に一度大噴出をする間歇泉なのです。見せていただいたプリント(左下)によると湯気が横に噴出するようになっていて、30m近く飛び出すのです。ちょうど大女優・小林綾子様ご来湯の日の朝にその大噴出があったそうです。「おしん」パワーすざましし！です。
と、すっかりこの迷湯に魅了されてしまったわけですが、今後下田〜実家の行き来にチョコチョコ立ち寄ることになりそうです。400円で安いしね！
私はとても感心したのですが、リゾート気分のスパという雰囲気はありませんので、そういうのをお望みの方にはどうかと思います。

そういう方には、この「花水」(はなみず、ではなく、かすい、と読むみたいです。)が、無難でしょう。(左上)東新津駅(右上)すぐ側にあり、新津の町中至る所に看板も出てるし、人気もあるようです。下田の「いい湯ら亭」よりもちょい気取った感じかな！月曜というのにかなりの混みようです。
ここで、もう一人のオジさんと落ち合い3人勢揃いです。
一日中湯治のつもりなので、ここでもノンビリ湯に浸かります。まあ、新津温泉のような衝撃的なものはありませんが、女子供にはいいんじゃないのって感じです。泉質に効能感はさほどないですが、あったまればいい効果はあるでしょう。
下のカットは、人質を拷問してるのではなく、マッサージ名人の仲間がその遅れてきたオジさんを優しく揉みほぐしてあげているとこです。腕が肩から上に上がらないという脅威の肉体の持ち主で、マッサージ後少しはマシになったようです。
そんな具合にのどかな1日を湯に浸かって過ごすことができました。急に治るということも無理でしょうが、少しは足腰も回復に向かうことでしょう。お二人さん！今日はお付き合いいただきありがとうございました。今年も楽しく下田の山歩きをしましょうかね。

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