石山修武 世田谷村日記 Osamu Ishiyama Setagaya village diary [日記]
7月23日
多分、日本を代表する建築家の一人である石山修武氏の日記です。
世田谷村スタジオGAYA日記 460
「一昨日、建築士会連合会作品最終審査会の最中に安倍晋三首相が新国立競技場の計画を白紙撤回するとの表明をしたニュースが入ってきた。この迷走は更に続くのではないか。自身の内閣支持率の低下続きの歯止めになればとの苦し紛れの施策ではあるのは間違いない。つまり新安保条約の成立と引き換えに、そのデザインの価値はともかく、高価すぎると世評はかんばしくないザハ・ハディドの設計をキャンセルすることになったようだ。
まだ何が起こるのか誰も知らぬのだろうが、随分、建築本来の価値でもあるデザインという文化的側面がないがしろにされたものである。「建築」および「建築家」の存在形式がコケにされたと言って良い。
建築、および建築家にも一分の魂ありと、しかるべき人間が反論すべきであろう。
このマンマはいけない。」
かつて、「2016年福岡オリンピック」の開催計画に参画し、「2016年東京オリンピック」(石原慎太郎~安藤忠雄)にコンペで敗れた経験のある人です。
多分、日本を代表する建築家の一人である石山修武氏の日記です。
世田谷村スタジオGAYA日記 460
「一昨日、建築士会連合会作品最終審査会の最中に安倍晋三首相が新国立競技場の計画を白紙撤回するとの表明をしたニュースが入ってきた。この迷走は更に続くのではないか。自身の内閣支持率の低下続きの歯止めになればとの苦し紛れの施策ではあるのは間違いない。つまり新安保条約の成立と引き換えに、そのデザインの価値はともかく、高価すぎると世評はかんばしくないザハ・ハディドの設計をキャンセルすることになったようだ。
まだ何が起こるのか誰も知らぬのだろうが、随分、建築本来の価値でもあるデザインという文化的側面がないがしろにされたものである。「建築」および「建築家」の存在形式がコケにされたと言って良い。
建築、および建築家にも一分の魂ありと、しかるべき人間が反論すべきであろう。
このマンマはいけない。」
かつて、「2016年福岡オリンピック」の開催計画に参画し、「2016年東京オリンピック」(石原慎太郎~安藤忠雄)にコンペで敗れた経験のある人です。
2015-07-23 23:21
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コメント(2)
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芸術は金銭で測れない価値だと思います。
ただしコスト感覚も、商業建築には必要だと思います。
設計者はそこも考慮して案を出したのか、
また周りはそのコストをしっかりとチェックして話し合いをしたのか、
はなはだ疑問です。
誰かのせいではなくて、誰のせいでもあるように思います。
あくまでも、ボク個人の意見です。
by はらぼー (2015-07-24 07:42)
コストを負担するのは国民、都民ですからね。責任は誰かにあると思います。
by モリガメ (2015-07-24 08:13)