SSブログ

海を見たくて no reason, but wanting to see the ocean [新潟]

11月22日

IMG_6694.JPG

母の耳鼻科は、ちゃんとした予約ではなく早いもの順です。早く名簿に名前を書いた者の勝ちです。前日ご主人が書いていってくれるというお婆ちゃんが何時も一番です。今日は下田からグループホームへ行く前に立ち寄り記入しました。おかげで先回より2人分早まり10人目でした。検査も特になく1回の診察で終わり1時間ほど予想より早く終わりました。
思ったより天気も良くなり暖かくなので、グループホームの帰り道、途中で太夫浜の海辺の森に行きました。海岸の手前に松林が並んでいます。海岸に沿って2本の砂丘が並行していて、そこが松林になっています。2本の砂丘の間は低地になっていて、その湿地は田んぼになっています。市街地はともかく、新潟市の海岸はずーとこういう構造のようです。佐泻なんかもこういう低地の池みたいです。風と砂の堆積が作り上げた地形のように思われます。
太夫浜では1本目の砂丘の森を「海辺の森」という公園として新潟市(?)が保存しています。キャンプ場もある気持ちのいいところです。

IMG_6702.JPG


古い洋式灯台を模した展望台も2つあります。上はその展望台から見た景色です。

IMG_6696.JPG

松林と海との間はグミ、ハマナスなどの低木と草本しかないブッシュです。
子供の頃秋になると、グミを採りに学校を終えてこの浜辺まで来ました。松浜の浜辺ではグミの木はあっても実は付いていませんでした。浜辺の子にみんな食べられてしまってたんではないかと思います。遠回りして新井郷川を越え、太夫浜、南浜、島見浜へと食欲にかられて出かけます。砂地の道は砂に下駄をとられて歩きにくいです。行きはグミへの期待でドンドン行くのですが、帰り道は同じところを帰ります。どこまで行くかの兼ね合いがむずかしく、遠くに行きすぎて帰りは暗くなり母に怒られることがよくありました。一人で行くことはあまり無く、近所の子2〜3人で行きました。そんなに夢中になったグミですが、今食べると渋く酸っぱくよくこんなものを求めて歩きまわったものだと呆れます。今日食べてみてグミは割に甘みがありました。ちょうどいい熟し加減だったのでしょう。今こんなのを食べる子もいなくて競争相手は野鳥くらいでしょうから実はたくさん残っています。
幼い頃の甘酸っぱ渋い味が懐かしいです。一緒にグミ採りに行った友だち(競争相手でもある。)が誰だったかもはっきり思い出せません。
子供の頃、ただグミといっていたこの渋いグミはアキグミのようです。

IMG_6697.JPG

南浜船溜りです。これは砂浜に作られた新しい港で、私の子供の頃にはこの港もなく、東港もなくて一直線なただの浜辺でした。何でもかんでも手を加えればいいというものではなく、かえって何もない一直線な長い砂浜って今では貴重なものだと思うんですがね。ここを子供の頃北に向かって歩く時、歩いても歩いても変わらない景色に、「無限」という距離や時間を意識したような記憶があります。
港の中にカモがいっぱいいます。(右下)
漁船に掲げたれた旗に「善寶寺」の文字が読めます。鶴岡の?と思い、後でググったらどうもそうらしいです。鶴岡の善寶寺は漁業関係者には海の安全に御利益のある寺として崇められているようです。善寶寺の境内(?)にあった、個人でやっていた鉄道博物館が有りました。横浜のお医者さんで写真関係の知り合いだったものですから、一度訪ねたことがあります。

IMG_6699.JPG

海辺の森公園の一直線な道です。ロードバイクで必死に漕ぐと35km/h位は出せます。東港の方まで砂丘の陰に沿って続いています。

海を見て昔を思いだしました。
そして、思ったんですが、私にとっては懐かしい海ですが、東京から左遷されて(左遷でなくともいいですが、何の関係もなく)新潟支社に来た人がこの海を見てどう思うことでしょう?特に真冬なんかね。フッとそんなことも頭をよぎりました。


nice!(34)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 34

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0