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女王陛下のウィスキー1953年物 The Queen's whiskey since 1953 [旅]

3月12日

会津若松の奥座敷と言われた東山温泉に北八ヶ岳シラビソ小屋の仲間4人が集まります。国立、新座、北茨城、三条からです。
うち私を含む3人は同じ大学の下宿仲間でもあります。このままダラダラ過ごしていると生きているうちに集まれないかもしれないと、最年長者が一念発起して企画してくれた集まりです。本来雪見酒をしようという話だったんだけど、2月の雪が酷すぎて今日になりました。

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まだ雪深いしただ(左下)を車で出て2時間で会津若松に着きました。結局私が一番近いようでした。鶴ヶ城を見たりして皆んなの到着を待ち、揃ったところでまた鶴ヶ城に行ったり、途中でランチしたりしながら目的地に向かいます。右下は会津名物らしいのですが、カレー焼きソバです。牛の大和煮が肉で入っていて甘いカレーでした。どのへんまでがこの店のオリジナリティなのかよくわからないけど、まあまあなお味でした。

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小学校の修学旅行で泊まったことのある東山温泉ですが、酷い落魄れようでした。あの頃は賑わってキラキラしていた印象があるんですけどね。向瀧という老舗旅館(左下)以外は廃墟かゴミの様な有様で、川沿いの道を歩くにも建物の崩壊に用心しなければいけません。旅行のしかたが変わったせいか、不景気、地震のせいかわかりませんがともかく酷い状態でした。温泉街の谷間入り口にある東鳳という私たちの泊まった大きなホテルはそれなりに客はいました。(右下)今流行りインフィニティな露天風呂と超安い料金設定のおかげでしょうか?それでもホテルのキャパには充分な余裕がある感じです。平日週末に関係ない我々の様なリタイア組が多い様です。安いからオバちゃんの女子会なんかにはいいと思いますよ。朝晩バイキンとか徹底した合理化も功を奏している様にも見えますが、黒字かどうかはGod Only Knowsです。

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私たちの部屋はタワー塔12階で会津若松市街がよく見えます。左の山の端に鶴ヶ城がかろうじて見えますが、この巨大ホテルに比べれば天守閣なんてオモチャです。

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70ジイさんたちの入浴シーンです。(カムイさん提供の写真です。ヤバいのでかなり縮小しています。)動画もあるけどヤバすぎでアップ出来ません。見たい?

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目的の露天風呂から上がり、早速明るいうちから酒盛りです。北茨城からの友だちは30年ぶりくらいですが合えば昔のままです。見た目は歳食ってますけど喋り方とかがね。
新座の友だちがローヤルサルート21というウィスキーを持ってきました。あの世に持っていっても仕方ないから皆んなで飲もうというわけです。調べるとエリザベス2世戴冠式を記念してシーバスリーガルが作ったスコッチです。瓶は青、赤、緑があり王冠の色にちなんでいるのだそうです。私たちのは青です。ネットで2万近い値をつけているじゃないですか!21は皇礼砲によって放たれた空砲の数だそうです。60年以上の眠りから名酒を解き放つ時です。コルク栓を抜くと砕けてしまいました。(右下)一瞬、ワインですが開口健の短編「ロマネ・コンティ・1935年」が頭をよぎりました。(酔えばいいとおっしゃる方以外の酒呑みは読むべき名作ですよ。)先ずコルク栓の匂いを嗅いだら大丈夫そうです。瓶に鼻を近づけて確認してもグーです。おもむろにグラスに注ぎロックでいきます。不思議な酔いに体が包まれます。この時はそんなすごいウィスキーとも知らず、でも何かしらただもんじゃない雰囲気を感じることができました。女王陛下ありがとう!
といったわけで、70ジイさん4人は夜っぴて幸せな酔いと夢に包まれることができました。

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kenji-s

開口健のウイスキーCM「何も足さない、何もひかない」というようなコピーでしたね。
by kenji-s (2018-03-15 06:59) 

モリガメ

あーそーかー!いいですね。
by モリガメ (2018-03-15 08:19) 

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