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三日月の宵 evening of crescent moon [自然]

3月20日

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西の空に冴え冴えと三日月が出ていました。


タグ:三日月
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かつての栄華 former glorious [写真]

3月20日

町歩き写真教室ロケハン2日目です。役所の担当の方に案内していただきました。

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三条市中心街はうすら汚くゴチャゴチャしていて面倒臭そうなところです。あまり行きたくもなく、知りたくもない所でした。三条祭りというのは、この八幡宮のお祭りだということを今日初めて知りました。やたら捨てネコがいます。

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「ステージえんがわ」という、給食センター跡地にセミオープンなカフェ&集会所みたいな施設が建っています。ウッディーで明るい感じの建物です。カレーも食べられます。よくわかりませんが、いろいろに活用されているようです。

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日吉神社境内の狛犬(キツネ?)と対になっているサルの像はケイタイで話しているように見えます。
ここには良寛さんの「焚くほどは 風かぜがもて来くる 落おち葉ばかな 風がもて来る 落葉かな」という句碑があります。雪の上に色とりどりな落ち葉がありました。

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名も知らない(ちゃんとそれぞれ名前は付いているらしいです。)小路を通って五十嵐川へ出てみます。五十嵐川近くには材木商が軒を連ねています。風は冷たいけど光は春らしくなってきました。途中古びた建物や商店が立て込んでいます。この街は戦火にあっていないんで昭和(もっと言えば大正)以来っぽい風情が残っています。ここからまた来た方向へ戻ります。

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小出病院という病院と母屋が繋がった恐ろしく細長い古い家があります。大通りに面した方に(左上)に母屋があり途中蔵やら何やらがあって、最後尾に病院部分があります。

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吉文字屋老舗(寛政2年創業)というその名の通りの老舗和菓子屋さんを訪ねます。当日、撮らせていただこうかと挨拶に伺ったら、通りに面した店だけでなく御宅の奥まで内部を見せていただくことになりました。

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母屋、店部分は大正12年の建物で元は3階建てでしたが、空襲の目標にならないようにと2階建てに直させられたのだそうです。皇室に献上していた「今朝の霜」という上品な甘さのお菓子はさすがののものです。

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2階の座敷です。天井の明かりとりからの光が射し込んでいます。

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こちらも奥に長い町屋作りです。。店の裏には土蔵が続いています。(左下)これは江戸時代からのものだそうです。更に工場に続き、そのまた奥があります。

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そして目の前にアッと驚く別世界がありました。3間チョッとの幅ですが、広々として見える立派な庭を見渡す座敷です。こんな立て込んだ街中に思いもしない光景です。建物に囲まれていて外からはまったく見れない空間です。
貴重なものを見せていただきありがとうございました。

今この老舗もご主人お一人がかろうじて維持をされています。空洞化がすすむ三条市中心街ですが、かつての街の栄華が人知れず時に流れに朽ち果ててゆくのは惜しむべきことです。

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