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歌舞伎、米焼酎、河井継之助 Kabuki, Rice Shochu and Kawai Tsugunosuke [八十里越え]

9月7日

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今日明日の八十里越体感バスの目玉は檜枝岐歌舞伎鑑賞です。
先ずは、国道290号線、国道252年線経由で六十里越えを越えて、只見町に入ります。
田子倉ダム、田子倉湖の雄大な景色です。湖は今日も水量が多く「謎の湖中階段」は水の中でその不気味な白い姿を見せません。湖底に沈んだ田子倉集落の姿を偲ばせる唯一の遺跡です。実は集落にあった若宮八幡神社の旧階段なのです。水量が多いため今年はまだその姿を見せませんでしたが、渇水時に下の写真(田子倉ダム展望台直下の水面)の辺りに姿を出すはずなのです。

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ダムを降り、只見町中心部を右折して伊南川沿いに進みます。
只見町の地元米で作られる米焼酎・「ねっか」の工場見学です。数軒の米農家が集まって起こした町おこしの焼酎です。研究を重ねとても美味しい焼酎が出来ました。試飲もさせていただきその味を確かめることが出来ました。右上の社長は「ねっか」の海外展開にも燃え頑張ってます。ちなみに「ねっか」とは、”not at all” と言ったニュアンスだそうです。期間、本数限定「44(フォーリーフォー)」はその名の通り44度高級焼酎です。たまたまショップにあり社長が試飲させてくださいました。「美味しいお酒です!」お土産に1本買いもとめてしまいました。

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トマトで有名な南郷を通ります。南郷トマトのハウスがたくさんです。バブル時期東京から矢板の友だちや会社の連中とよく南郷スキー場に来ました。懐かしいです。
左へだいくらスキー場方向に少し行ったところにある道の駅で昼食です。
その後、元の道に戻り桧枝岐村を目指します。早目に着いて、役場から歩いて桧枝岐歌舞伎の舞台などを見に行きます。立派な茅葺き屋根の舞台です。客席は古代ギリシャの円形劇場のような地形をいかした野外です。
一旦、各民宿に分かれて夕食、入浴後また徒歩で舞台に行きます。夕食にはサンショウオの天ぷらが出ました。お風呂は温泉です。桧枝岐村は全戸温泉がひかれているのだそうです。

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開演19時には会場はぎっしりの観客です。(下)
出し物の前に元NHKアナウンサーの解説がありました。このおかげでどんな歌舞伎かがおおよそ理解できて助かりました。
先ずは舞台清めの「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」です。(上)

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次がメインの「玉藻前旭の袂 道春館の段」です。玉藻前は九尾の狐のことで終いには、その九尾の狐が那須岳の殺傷石にされてしまう話です。全体はスケールの大きなお話しですが、歌舞伎では「道春館の段」が独立して演じられるようです。

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一部だけとは言え、陰陽師が出てきたり、悪者の手先が死ぬ前にいろいろ悪事を白状して善玉になりかけたりなかなか複雑なストーリーです。

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それにしても、歌舞伎素人の私にすらレベルの高い舞台で、農民歌舞伎の域を超えているような出来栄えだと感じられます。
桧枝岐歌舞伎を見るのは2度目なのですが、今日はいつものように冷え込みません。
台風の影響のようです。年間平均気温7.7℃と言う桧枝岐村にしては珍しい暑さの日でした。

9月8日

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朝、桧枝岐村から元来た道を只見町へと戻ります。
南会津町に入ってすぐのところにある屏風岩に降りて見学します。(左上)

只見町に入り、塩沢の河井継之助記念館へ行きます。(左下)今日のガイドは友人のMさんです。久しぶりに聞くMさんの説明が以前にも増してキッレッキレの絶好調でした。なんか感動を覚えたほどでした。

河井継之助記念館を出て河井継之助の墓へ行きます。右上は、途中で見た只見川に流れ込む支流です。黒く見えるのは小魚の群れです。ハヤの群れですが、オイカワかウグイと思うんですけど特定できません。ともかくすごい数、川が黒くなっているんです。只見の自然の豊かさの片鱗を見た気がします。

右下は河井継之助の墓がある医王寺です。医王寺は住職の無住の寺です。Mさんの説明で初めて知ったのですが、法事や東軍慰霊祭(毎年8月半ばに行われる戊辰戦争の東軍・いわゆる賊軍死者の慰霊祭)には、遠く小千谷の慈眼寺から住職が来るのだそうです。慈眼寺は河井継之助と西軍(いわゆる官軍)の岩村精一郎との会談が決裂して、北越戦争勃発のきっかけになった事件がおきた寺です。

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その後、只見町中心部の旅館みな川で昼食でした。こちらのオコワが美味しいんです。
そして午後から肝心な八十里越国道289号線工事現場の見学です。
右下は8号トンネル前の工事説明です。
「ねっか」のTシャツを着ている人がいました。いいなぁ、今度買おっと!(右上)
左は4号盛り土から見る2号橋梁です。やっとここまで来ました。工事現場のゲートはすぐそこです。

「ねっか」見学、桧枝岐歌舞伎、河井継之助記念館・・・と、見もの満載のツアーでした。お客様にご満足いただけた2日間でした。










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