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早苗饗(さなぶり) thanksgiving party for rice planting work [ファーム・モリガメ]

6月27日

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今朝もよい天気です。裏庭に日がさしてドクダミ畑もキラキラです。(左)

今日もササ採りのプロ集団がモリガメ山に入っています。(右上)服装からしてすごいね。笹団子用のササ採りです。午前中で1人3,000枚は採るんだから凄腕です。午後からもやるから午前ほどやらないにしても、1日1人5,000枚は採っちゃうね。今日は4人だから20,000枚か!やるなぁー。

朝、ササ採りに来たいと新潟市の西蒲区の方から電話いただきました。そして、私がもし時間あるならうちで採りたてのササで団子作りたいとのことです。面白そうだからやりましょーってことになりました。そしてご主人と、中央区からもう1人素敵な仲間を連れて来てくれると言うことになりました。やったー。団子パーリーだ!
と言うことで、11時過ぎにご到着で、お昼に戻って来たプロ集団とササ採りに山に入ります。(右下)自分たちのいる分を採るだけだからプロみたいにガンガンやるわけじゃなく、まあ30分ほどちょろっと採ります。

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ササ採り後、餅つき、団子作りです。
2升もつける大きな餅つき機で、煮る(左上)、つく(左下)、つき上がり(右)です。

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もち米はご主人が作った自家製の「こがねもち」です。中にアンコ入れます。(左)今日は笹団子じゃ無いのです。笹団子は本来お節句ですよね。今日は早苗饗(「さなぶり」と読みます。)の餅だそうです。早苗饗って私は今日初めて聞いた言葉です。田植えが終わり無事終えたご苦労様と豊作を願うお祝いやパーティーのようなことをさす言葉だそうです。ともかく、機械植え以前の田植えは大仕事だったわけです。早苗饗って言うのは調べたら新潟だけの行事じゃなくて、夏の季語になっているくらいで、米作りをしてるところでは一般的なことだったみたいです。ササ採りのオバちゃんたちも知っていたのでしただ郷でも昔はやったことみたいです。地域によってやることや出される食べ物は様々みたいです。新潟市辺りでは餅で奥さんは「さなぶりモチ」と言うけど、ご主人は「しったモチ」っておっしゃってます。同じ西蒲区で多分、岩室か巻かぐらいの違いで言い方も違います。昔はアンコも入れなかったとか、入れたとか食べ方自体も違うみたい。テレビの無い昔って随分地域によって微妙に違うことをしていたんですね。
新鮮なササの彩りも香りもよく美味しいお餅になりました(右上)。(米から作るから餅ですね。粉から作るのが団子みたいです。)
右下のカットで右の奥さんは郷土料理の達人です。味噌造りや料理指導をよくされる方なんで、あんな大きな餅つき機があったりするわけです。料理の名人はさすがに知識体験豊富ですね。餅のことだってササの裏に乗せないとひっついてダメとか(裏は細かい毛があって剥がれやすいんです。)、粗熱が取れたらラップかけて冷蔵じゃなくて冷凍した方がいいとか、餅の性質を知り尽くしてる感じです。
左の方は12年ほど前越前浜での農業イベントでお世話になって以来の友だちです。この2人と武蔵野市のおばあちゃんとで4人で山古志の民宿に旅行して以来です。10年ぶり?って感じです。

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出来たてのきれいなお餅です。ササの上の餅もいいけどー、親指についた餅を舐めたぁーい!
皆さん久しぶりで懐かしくて、餅食べながらいろいろおしゃべり出来ました。今年早苗饗が楽しかったから来年もこの時期やりましょうってことになりました。
あー面白かった!ありがとうございました。


俳句季語一覧ナビ * https://www.haiku-kigo-ichiran.net/sanaburi/
というサイトに高浜虚子などのたくさん俳句がありました。その一部です。


早苗饗や神棚遠く灯ともりぬ      高浜虚子


早苗饗の袋大きく胡桃の音/下田稔

さなぶりの広き足裏父睡る/稲富義明

早苗饗の唄つづくなる筆硯/石川桂郎

早苗饗や姉の大きな膝頭/小野口/豊

早苗饗や家風全く今はなく/大野一光

早苗饗や高膳すゑてお百姓/橋本鶏二

早苗饗餅搗きたて犇と笹衣/堀口星眠

早苗饗の襖ひらいて主かな/橋本鶏二

早苗饗もすみそれ~に畦道ヘ/高木晴子

早苗饗の椿の古葉掃きにけり/山本洋子

一臼の早苗饗餅は牛に搗く/島谷王土星

子が盛つて早苗饗の飯大盛よ/太田土男

山の湯に早苗饗の衆朝より来/谷渡末枝

早苗饗や茂吉の家の牛やさし/皆川盤水

手間賃を添へ早苗饗の送り膳/森本久平

掌に受くる早苗饗の餅温かし/庄司栄子

早苗饗に猫も参じて膝に乗る/太田土男

早苗饗の膳の下より小猫かな/橋本鶏二

さなぶりや馬は馬屋に立眠り/川島奇北


何だか「早苗饗」と言う季節感あふれる習慣があったんだなあって感じがしますね。













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うちのビオトープ my biotope [ファーム・モリガメ]

6月26日

ビオトープと言うドイツ語は「生物生息空間」みたいな意味の様です。特に水辺空間と言うわけでも無いようですが、うちの3m四方ほどの小さな池でも周りを含めてちょっと観察するといろんな関係性が見てとれます。

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これは若いアカガエルのようです。(ヤマアカガエルかも知れませんが確認は出来ませんでした。)
向こう岸近くでジッと浮いています。(上)
私が見つめているのに気づいたのか真正面に向きを変えて(下)目だけを水面から出しこちらを見ています。屈折の加減か身体は見えません。遠目には木の切れっぱしみたいでカエルには見えません。意図したことでしょうか?忍者みたいな水遁の術です。

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15分くらいはお互い見つめ合ったままです。動かないから望遠レンズを撮りに家に2〜3分戻って来てみると、もういません。動かずにこちらを偵察しながら私がいなくなると、サッサと姿を消したのでしょう!やられたね。
まあ、向こうも命がけだもんな。

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池の排水管の中からカエルの鳴き声がしますが、姿は見えません。足元から緑色のカエルが飛び出して対岸の斜面に取り付き、その声に応えて鳴きだしました。この写真のカエルです。排水管の方のやつは泣き続けていますが、私が目の前にいるので小さな声でチョッと鳴いてすぐに止めます。私はのど袋を膨らませて鳴くのを撮りたくて粘りますが、せいぜい上のカットくらいでした。もういくら粘っても下のカットみたいに鳴きでしません。

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小1時間ほど粘りましたが、カエルに根負けしました。
しかた無いので向きを変えたり、近づいてアップを撮ったりします。その間排水管の奴は時々鳴きます。

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薄っすら模様が有るのが気になりますが緑一色で、虹彩がモリアオガエルの様に赤みを帯びずに黄色なのでシュレーゲルアオガエルでしょう。小柄ですからオスですね。

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ツチガエルが水中で泳ぎだし、また止まりジッとしてます。
これでこの小さな池で今日3種類のカエルを見ました。

3年ほど前の真夏にこの池で露天風呂がわりにの水に浸かった時は、ツチガエルとトノサマガエルと混浴しました。トノサマガエルを見かけませんが、夏になると来るのでしょうか?

露天風呂体験については、
https://sitada-photo.blog.ss-blog.jp/2017-07-14-3
こちらをご覧ください。


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オタマジャクシがいます。
上のオタマジャクシは枯葉を齧っています。
種類は分かりませんが大小2種類のオタマジャクシがいます。

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アメンボです。水の表面張力で浮いてるのがわかります。(上)
トンボの翅の周りに群れが集まっています。(下)

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上のカットはオオシオカラトンボです。ずっとこの池の周りを1匹でたむろしています。
下はマツモムシです。潜ったり水面で休んだりしてます。
以前ここで水浴びした時は、時々チクチクしたのですが、多分マツモムシに刺されたのでしょう。

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今まで気付かなかったのですが、向こうの斜面に食虫植物のモウセンゴケ(マルバモウセンゴケ)が1株生えていました。(下)
池から2mほどのところにニワトリより小さく、ウズラより少し大きめな鳥の卵の殻が食べたれた跡が残っています。(上)何の卵か?食べた犯人は?分かりませんが、ここでそんな事件があったようです。

ほんの2時間弱の観察ですが、我が露天風呂である小さな池のビオトープでもいろんな発見がありました。
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