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赤とんぼ red dragonfly [自然]

9月12日

夕やけ小やけの赤とんぼ
負われて見たのはいつの日か

「童謡 赤とんぼ」ですよね。この作品の作曲家の山田耕作のお墓を撮りに行ったのは、昔々そういう撮影依頼があったからです。今のあきる野市の霊園にありました。撮るべきものは墓だったのか赤とんぼの歌碑だったのかおぼえてのいません。
いずれにしてもいい歌ですな。

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「赤とんぼ」という和名のトンボはいません。
上はアキアカネで、下はノシメトンボです。同じ枝先にとまってますがノシメトンボは翅先が黒いから違いがわかります。
トンボ科アカネ属(アカトンボ属、Sympetrum属)に属するトンボを指すのが一般的です。アキアカネもノシメトンボもこれに属します。この中で代表選手がアキアカネです。
ところが、赤とんぼにアカネ属以外の赤いトンボ(ハッチョウトンボ、ショウジョウトンボ、ベニイトトンボ等)を含む場合もあり、さらに黄色なのに赤とんぼ扱いされることもあるウスバキトンボなんてのもいます。

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以下は、アキアカネの写真です。

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この歌4番には、

夕やけ小やけの赤とんぼ
とまっているよ竿のさき

とありますね。
作詞は三木露風という人で、この方の墓には行って無いです。昔の人は豊かな自然に囲まれてよく自然観察をしていたようです。

トンボは変温動物なんで、秋がつまり特に夕方寒くなると太陽に対しお腹が横向きになるようにとまりまり体温を上げようとします。もっと寒くなると竿さきどころじゃなくて、日当たりのいい黄色い落ち葉の上にベターってとまりじっとしてます。
逆に、夏の暑い時は尻先を上げ太陽に向けます。逆立ちするみたいなとまり方です。光に当たる面積を最小限にしようとします。そのことで体温上昇を抑えているようです。アキアカネなど夏はわざわざ高い山へ避暑に行くほど暑さに弱いのです。
竿の先にとまる理由はよくわかりませんが、エサの虫を探すにはいいでしょうね。

アカネ属じゃないウスバキトンボは渡りをするくらいでメチャクチャ飛翔力が強く、特に竿さきにとまったりはしている場合じゃないみたいです。

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ソバ畑とアキアカネです。

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秋っぽい取り合わせですね。

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