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ナナフシに関する発見! discovery about phasmids! [しただ郷自然くらぶ]

「しただ郷自然くらぶ」のやった調査でナナフシに関して文章を書くために調べていたら、珍しいトビナナフシを雨生池で撮っていたことがわかりました。

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これです。2015年11月3日雨生池で撮ったものです。

日本のトビナナフシ亜科にはニホントビナナフシ、ヤスマツトビナナフシ、シラキトビナナフシの3種がいます。
シラキトビナナフシは北海道、本州、四国で本州以南は標高の高いブナ、ミズナラ帯にいます。緑色の身体に、胸部背面と前翅、後翅前部が一直線上に赤紫色です。本州以南の分布は局所的だそうですし、背面の赤紫色は無いからシラキトビナナフシではないようです。

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これは一般的なニホントビナナフシで2018年7月31日八王子の片倉城址の森で撮ったものです。雨生池のものもこれだと思っていたのですが、
ニホントビナナフシは本州・四国・九州・沖縄の低山帯でクヌギ、コナラ、シイ、カシ類を食べるとありました。クヌギ、コナラ、シイ、カシ類は雨生池に無いし、低山帯と言うのが気になり調べていました。
ヤスマツトビナナフシは北海道、本州北部から九州までの低山帯から山地帯にいてブナ科の植物を食べるとありました。7月〜12月とありました。それなら可能性ありです。

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外見は頭、胸、脚がほぼ緑色で、触角は黒褐色で、緑色斑とのまだら模様とあり、ほぼあってます。(1番目の写真)

ニホントビナナフシが目の後ろから胸にかけて黄色い線があるんです。(2番目の写真で下のカット)
それの黄色線が無いです。(3ばっばの写真)
ビンゴー!
雨生池にいたのはヤスマツトビナナフシ(1、3番目の写真)で間違いなしです。

ナナフシ一般ですが、成虫になる前は危険に会うと脚を自切して逃げます。このヤスマツトビナナフシも右前脚の先が無くなっています。
また、ナナフシは擬態の名人で植物の茎や枝に化けてじっとしていると見つけることは困難です。

以上、観察からだいぶ経っての気づきですが、妙に思ったら後からでもよく調べてみるものです。









ティンクティンクかわいいなぁ!ただし、えんえんとしゃべってるから適当にどうぞぅぉー。



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