木枯らし

裏山を歩いているとパラパラ木の葉が落ちてきます。
静かなので何かと思うほどの音です。触れなば落ちん（色ぽい女や、果実に対する表現かも）状態の落葉樹の葉は、ちょっとの風で直ぐ散ります。森はパラパラいう音で満ちています。
落ち葉の道を歩くと先の方を１～２センチほどの白っぽいものがヒラヒラと舞っています。フユシャクの仲間です。しかも飛んでいるのはオスばかりでメスは飛べません。冷え切って他の敵の虫が飛べないこの時期に、交尾の季節を迎える蛾です。頼りなく地味な虫ですが動くものもないこの時期の森では、フユシャクもそれなりの季節感です。

タグ：木枯らし フユシャク