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森村浅香さん Asaka Morimura [書籍紹介]

12月27日

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森村浅香さんといっても知る人は少ないと思います。「天国にいちばん近い島」の著者・森村桂のお母さんです。2004年に森村桂が亡くなったのをwebで偶然知って、お母さんのことを思い出しました。浅香さんの「おばあさん アルプス始末記」(1973年発行)を今読んでいます。「おばあさん シルクロードを走る」と合わせてAmazonで買いました。(便利ですね。)歌人として知られていますが、エッセイも出版されていることもwebで調べて知りました。なぜ、彼女に興味のあるかといえば、昔々お目にかかったことがあるからです。「おばあさん アルプス始末記」を読んでいるとちょうどこの原稿が書かれた頃のようです。
当時、「世界ワンダー学習図鑑」(研秀出版)の編集をしていて、その本で雪男の写真を探しに、森村家を訪ねたのです。森村桂の当時の夫が谷口正彦という雪男マニアで勤め先の日テレを止めて「雪男探検隊」を組織してネパールへ行っているのです。その探検隊の尾崎啓一さんが撮ったイェティ(雪男)の足跡らしいものの写真をお借りしたかったのです。
最初お邪魔した時は、浅香さんしかおられなくて二人で色々世間話をしたように記憶してます。上池台とか雪谷とか全然記憶にないのですが、大田区の日当たりのいい斜面にある閑静な住宅街でした。割に当時の学研本社に近かった気がします。娘の森村桂(この時私は全く存じ上げませんでした。)のことや、その旦那の谷口氏(どうもこの人はその後、DVの冒険家くずれのようになっているらしいです。)のことを楽しそうに話して下さいました。とても上品で優雅な方でした。webで調べると、小説家のご主人が突然亡くなり金銭的にも苦労されたようですが、そん時は全くそんな影を感じ取ることはできませんでした。尾崎啓一さんも居候みたいな感じで森村家におられたようで、浅香さんの紹介でその後彼にお目にかかり目的の写真はお借りすることができました。山登りに夢中だった当時の私にとって、尾崎さんのお話もとても楽しかったです。

「世界ワンダー学習図鑑」の仕事でいろんな人に会えて面白い経験でしたが、この時の浅香さん、尾崎さんにお会いできたことも楽しい思い出です。チョット違う世界が覗けて幸せな気分になれました。
今、浅香の本を読みながら当時の自分、彼女の周りの世界などに思いを馳せることができて懐かしいことです。

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