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モリガメ山彷徨い歩き Wandering around Mt. Morigame [ファーム・モリガメ]

2月28日

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今日も晴れて裏山の残雪の森はピッカピカです。(上)白根プールも休みだし、運動不足解消に少し歩いてみます。上はシャツ2枚にヤッケ(昭和っぽ過ぎ?パーカーと言えばいいでしょうか?)を羽織り、下は同様にピラピラのオーバーズボンで寒く無いし濡れないです。
少し入っただけで何本もスギが折れて道にのしかかっています。(下)去年12月の激降りの大雪被害です。

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ただスノーシューで歩いてるので道は関係なくどこへでも入っていけます。自分の山を気ままに自由自在です。

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ノウサギの足跡です。ノウサギ付きの山ですよ!いいでしょう。もっともクマ付きとも言えますが、クマはうちの山よりもっと広い行動範囲だから違うかなあー。マイ・ベアじゃ無いねぇ〜。
右上はノウサギのフンです。八王子の家の近くで冬に見たウサギは足が長いのでニホンノウサギですが、冬でも茶色かったです。しただのウサギは同じ体型ですが冬は白くなるニホンノウサギです。

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雪の上にいろんなモノが落ちています。
アカマツの松ボックリです。(下)山はクロマツじゃなくてアカマツです。アカマツの松ボックリはクロマツに比べるとだいぶ小さいです。
上がアカマツの実です。風で運ばれる羽付きの実ですね。松ボックリの鱗の下に隠れていました。松ボックリが乾くと鱗が開いて出てきます。

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枯葉ももちろん落ちてます。この森は植物の垂直分布では、コナラ、ミズナラ地帯でブナ帯よりやや低い標高にあります。これはコナラの枯葉です。(右)でもなぜか広い森の真ん中辺りにブナの大木が3本だけあります。人が植えた?鳥が種を運んだ?元々ブナ帯だった?謎です。左がコナラの冬芽です。硬く小さな鱗に覆われています。

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雪の上を雪虫が歩きまわっています。(右下)クロカワゲラの仲間です。翅のないセッケイカワゲラを見かけたこともあありますがもう少し早く時期だったかも知れないです。雪虫はあまり飛ぶことは無く、晴れて温度が高まると、雪面を歩き回ってえさを食べたり移動したりしているようです。黒い身体はめつを吸収しやすいでしょう。
左と右上はエゾユズリハの冬芽です。赤い冬芽が白い雪の中で目立ちます。ユズリハは春先冬芽から若葉が開くと昨年の古い葉は落ちて、新しい葉に場を譲るのでついた名前と言われます。エゾユズリハは日本海側多雪地帯の変種です。

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オオバクロモジのクロモジの日本海側多雪地帯の変種です。
中央の尖った葉芽と左右の丸い花芽がかわいらしいです。枝を折ると清々しいいい匂いがします。枝を削って和菓子の爪楊枝に使われます。

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3つともオオカメノキの冬芽です。
「バルタン星人」だと言った友だちがいました。確かに似ていますが、ウルトラマンに出てくるバルタン星人の形をちゃんと知っている人はどのくらいいますかね。それにしてもユニークな形の冬芽の一つです。

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ハウチワカエデやコハウチワカエデはイロハモミジなどのカエデに比べて、葉の切れ込みが浅くて天狗の団扇に似ています。うちの山にはハウチワカエデもコハウチワカエデもあります。
コハウチワカエデの2つの仮頂芽です。(左)側芽です。(右)

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どちらもヤマウルシの冬芽です。
冬芽の下にあった葉が取れて落ちた跡があります。葉痕と言います。よく見ると葉痕が顔の様に見えます。葉痕が顔で、冬芽が帽子の様です。冬芽も葉痕も木によって様々な形をしているので、その気で眺めると面白いです。

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上は三日月型をしたホウノキの冬芽です。5cmほどの長さになるものもあり日本最大な冬芽です。革の様なキャップの中に新しい葉が折りたたまれています。
空には昼間の半月がクリアに見えます。(上)

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見上げると晴れた空に木々の梢が光ってます。森はずーっと強い日差しに満ちています。冬も終わりに近づいています。

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木々の枝の向こうに粟ヶ岳の輝く頂上が見えます。

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空は枝だらけでスッキリ粟ヶ岳を見渡せる箇所がないのですが、

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何と我が家の向かいの崖の上に立つのが一番スッキリです。双子やバタフライマンやいろんな雪形が次々に現れる崖です。うちは粟ヶ岳の山懐に建っているんです。残雪をまとったこの時期の粟ヶ岳が一番立派です。
冬が終わりつつあるとは言え屋根の脇に、まだまだ2階に迫る積雪が残っているのがわかるでしょうか。

気持ちいい山歩きでもっと続けたかったのですが、食料を持って出なかったので腹が空いて残念ながら途中で中断して帰りま〜す。お腹ぺこぺこでーす。
モリガメ山のほんの1〜2合目でリタイアです。

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