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ヒメサユリ開花情報 2021.05.15 flowering information of Himesayuri [サユリスト レポート]

5月15日

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高城城址から見る守門岳です。晴れが続いていてくっきり見えます。昨日までの涼しさにとってかわり今日は暑くなりました。

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昨日4輪ほどの初咲きを見たヒメサユリですが、今日はもう100輪以上の開花を見ています。ただ、この頃の傾向ですが、株が小さくなっています。今のところ3個以上のツボミの株は見かけられいません。(左下)
それでも、ヒメサユリ以外にもガクウラジロヨウラク(右下)などかわいいはながたくさん咲いています。

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肝心のヒメサユリですが、下のように虫に花、ツボミを齧られたものは多くはありませんが、上のようにツボミの首元から切られた株が多数見られます。大変深刻で大多数の株が切り取られていて、ごく稀な株だけが被害を免れている状況です。開花がすすむにつれて、見落とされていた無事な株が増えることは期待されますが、せいぜい開花に至るものは3割ほどじゃないでしょうか?ここ数年この被害は増えていて続いていることですが、開花率は低くなり続けています。ことに今年の被害度は酷くて今後が心配されます。

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この被害の原因は特定されていませんが、今日は三条市、地元保護団体、樹木医などの参加で調査が行われました。

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サルなど動物、人、虫、ナメクジ・・・と、いろんな原因の中で、切り口、糞、被害の広がりなどいろんな状況から虫犯人説が有力ということになりました。
また、「ヒメサユリの小径」管理をしている地元団体の方によると4月末から5月上旬にかけて多く切り取られているとのことです。
毛虫、イモムシ、バッタなどがヒメサユリの上でよく見かける虫ですが、1回の調査では決めかねます。
樹木医の先生がヒメサユリの首元の茎で見かけたこの虫はホホジロアシナガゾウムシと言います。この虫は田上町で頻発しているアジサイ被害の原因であるシロオビアカアシナガゾウムシに近い仲間です。ホホジロアシナガゾウムシの餌と一般に認められているのは、アカメガシワやクワとなっています。残念ながらユリ科の植物は入っていません。シロオビアシナガゾウムシのアジサイの切り取り方は、ヒメサユリの切り取られ方に似ています。また、ホホジロアシナガゾウムシのいろんな植物の茎の切り取り方を調べると、これもヒメサユリの切り取られ方そっくりです。そこでこのホホジロアシナガゾウムシが有力犯人です。
ともかく犯人をサル、人では無く虫と絞り込めたことが、今回の成果でこの方向で対策を取ることが可能になりました。
















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